オリジナルグッズや印刷物を作成する際、デザインデータの「塗り足し」の設定は非常に重要です。これを適切に設定することで、印刷後の仕上がりが美しく、トラブルを防ぐことができます。
塗り足しとは？
塗り足しとは、デザインの端を仕上がりサイズよりも3mm程度外側に延ばすことで、裁断時のズレによる白い縁が出ないようにするための余白部分です。例えば、A4サイズのポスターの場合、仕上がりサイズは210mm × 297mmですが、デザインデータは216mm × 303mmに設定し、塗り足し部分を含めて作成します。
紙のフチまでデザインがあるポストカードを作りたい場合、塗り足しの無いデータで印刷をすると周りりが白くなってしまいます。そのため、少し大きめに印刷をして仕上げたい大きさにカットして完成させます。
塗り足しの設定方法
- デザインソフトの設定: Adobe Illustratorなどのデザインソフトで、新規ドキュメントを作成する際に、塗り足しの設定を行います。
- ガイドラインの設定: 塗り足し部分を視覚的に確認するために、ガイドラインを設定します。これにより、デザインが塗り足し部分まで延びているか確認できます。
- デザインの配置: デザイン要素が塗り足し部分まで延びていることを確認し、必要に応じて調整します。
- データの保存: デザインが完成したら、塗り足しを含めた状態でデータを保存します。保存形式はPDFやAIでアウトラインをかけてください。
塗り足しがないとどうなる？
塗り足しが設定されていないと、裁断時にデザインの端に白い縁が出てしまう可能性があります。これにより、仕上がりが不完全に見えることがあります。
塗り足し設定のポイント
- 塗り足しの余白: 一般的に、塗り足し部分は3mm程度が推奨されています。
- デザインの配置: デザイン要素が塗り足し部分まで延びていることを確認してください。
- データの保存形式: PDFやAIでアウトラインをかけたデータを保存してください。
デザイン入稿時の塗り足し設定は、印刷物の仕上がりに大きく影響します。正確なデータ入稿をしていただくことで、より美しい仕上がりになります。
